2012年1月28日土曜日

模倣の難しさと、素晴らしさ


こんにちは!東郷です。
インタビュー調査3回を経て、
ガウディアの設立から現在までの全体像が見えてきました。


残された課題は、このストーリーに
「ガウディアの行った模倣行動が
いかに知的で頭に負荷がかかり、創造的であったか」
という説得性を持たせることです。


本日、井上先生との相談をし
ガウディアが競合の公文を参照したことを「代理学習」
親会社の日能研関東やガウディアで実践したことを「経験学習」
と置き換えることにしました。

その際に参考にしたのが、Shenkar(2010)
Copycatsという本でした。
(この本は実は、今年度の前期に皆で翻訳を行った本なのです)
その中でShenkarは、
模倣をする際の中心的な問題は
他社と自社のコンテキストを深く洞察することだとしています。



私たちはそれを、他社の観察と自社での実践と置き換え、
それぞれを「代理学習」、「経験学習」で説明していこうと思っています!


代理学習は、他社から学ぶことを意味し
メリットとして、学習のコストを削減できる点、
デメリットとして、表面的な理解にとどまってしまう点があげられます。



経験学習が自社の経験から学ぶことを意味し
メリットは、自社で実践する分、深い学習が可能なこと、
デメリットは、視野が狭くなってしまうことがあげられます。



先行研究から、

二つの学習は今までに組み合わせて議論されてこなかったことが分かっています。

ガウディアはどちらの学習も行ったと考えられるので
この「代理学習」と「経験学習」のレンズで、
模倣の困難性と有効性を説明していきます!


情報がある程度揃い、研究のレンズも定まってきた今
私たちの研究のモチベーションは、
・お世話になった井上先生の、模倣の研究に貢献すること
・快くインタビュー調査を引き受けてくださったガウディアの方々に、
 納得して読んでいただける論文を書くこと
・学生生活の集大成として、佐藤と二人で論文を書き上げること
 です。

特に、インタビュー調査を通じて、
ガウディアの方々の、日本の教育の未来に対する使命感を感じました。
私たちの論文が、世の中の人に、
少しでもガウディアの思いを知る機会になればと思っています!

引き続き、論文執筆頑張ります!

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