2011年10月7日金曜日

インタビュー1回目


こんばんは!東郷です!

本日は、なんと!調査対象である株式会社ガウディアの

専務取締役 栃原千代松氏
経営企画部 部長 工藤勝彦氏
広報宣伝部チーフ 山崎一幸氏

にインタビュー調査させていただきました!!

約2時間にわたるインタビュー、及びに教室見学までさせていただきました!
公刊資料だけでは分からなかったことまで伺うことができて
本当に貴重で、充実した時間でした・・・!

以下は、教室の風景です!

子どもが楽しみながら勉強できる環境が整っている印象でした。


調査から分かったことを、要点をまとめて紹介したいと思います!

<1>社会構造の変化
まずは、時代の変化を敏感に捉えていらっしゃいました。
今から約50年前は、一学年あたりの子どもの数は約300万人いました。
しかし、現在その数は1/3の、約100万人まで減少したのです。
つまり、少子高齢化が進み、今後は少ない子どもで社会を支えていかなければなりません。

そんなときに、必要なのは単純な処理能力ではなく
自ら問題を発見し,解決していける「考える力」なのではないか。
ガウディアの出発点は、この強い問題意識なのだそうです。

<2>独自の教材
実際にガウディアの教材を見せていただいたのですが
小学生の時に自分がやってきた教材とは全く異なっていて、びっくりしました。

たとえば、小学校1年生の国語だったら
「あいうえお」を鉛筆でなぞるところからスタートしたものだと思います。

それが、ガウディアの教材は、直線や曲線をなぞるところから始まるのです!
しかも、その延長線上で、最初に書く文字が「つ」や「へ」。
これにはびっくりしました。

また、算数の鶴亀算の問題だったら
最初に公式を覚えるものだと思っていました。
でも、ガウディアの問題は
鶴が20羽で亀が0匹の場合から
鶴が0羽で亀が20匹の場合まで計算させて
そのなかで法則性に気づかせる、という構成になっていました。

驚くとともに、「考える力」を育むことに注力しているなと
実感させられました!

個人的にも
先に公式を覚えて、その公式を使って計算式をどんどん解いていく公文と
全く正反対の問題構成だなぁと感じましたし
インタビューを通して
ガウディアの方々は、公文さんの育む処理能力も大事だとする一方で、
今後は未知の問題に対しても、問題も本質を理解し
自ら正解への道筋を立てて解答という形で答えを出すことも重要だと
考えていることが分かりました。


<3>法人契約
ガウディアは、主婦を先生にして、主婦の自宅で教室を開設するという個人教室の契約だけでなく
小学校や幼稚園、塾などにガウディアの教材を利用してもらう、法人契約もあります。

これは、既に全国に広く個人教室を展開している公文を意識しての
教室展開だな、と感じました。
すでに17,000教室全国に展開している公文に真っ向勝負するのではなく
法人企業と契約し、棲み分けを図っているのです。

ガウディアが個人教室を展開しないのと同様に、
公文もすでにたくさんある個人教室と生徒を取り合わないためにも
法人契約を推進しないのです。



以上から、ガウディア、社会の変化、競合の教材、出店方法などを
強く意識していることが伺えました。

また、専務取締役の栃原氏は、ガウディアに来る前、
日能研に30年以上務めていたということが分かりました!
もしかしたら、日能研時代の経験が、現在のガウディアに活きているかもしれません・・・!
再度、インタビューに行ければ,と思います!

今後も、ガウディアの調査を続けていきます!

2011年10月1日土曜日

依頼書の書き方


こんにちは、佐藤です!

なんと、なんと、なんと!!!
来週、株式会社ガウディアの方に
インタビューさせて頂くことになりました!
ウェブサイトを通じて広報担当の方にご連絡したところ
社内に早稲田のOBさんがいらっしゃることもあり、
協力して頂けるとのお返事を頂けたのです!
ガウディアの皆さんのご厚意に、本当に感謝です。

そこで現在は、インタビューを有意義なものにすべく、
その準備に取り掛かっています。
インタビューの準備とは何かというと、
事前に質問内容をしっかり整理しておくことです。
そのために、相手先に対してと、班内に対しての両面で準備を行います。

まず、相手先に対して。
アポイントメントを取った後に、改めて、
「調査依頼書」と「質問リスト」を送付します。


「調査依頼書」とは、「○○に関する聞き取り調査のお願い」
というタイトルで始まる書類です。
内容は主に、

①私たちの研究内容について
②なぜ貴社にインタビューしたいか
(研究内容と調査対象との結びつき)

を、改めてきちんと文章で説明する、というもの。
私たちに当てはめていうと、

①モデリングについて研究を行っており、
現在、教育業界に焦点を当てていること。
②なかでもガウディアは、親会社や競合をモデリングしていることを
公刊資料を通じて感じ、是非お話伺いたいと考えたこと。

というものになります。
これを送付することによって、
広報担当の方だけではなく実際にお話を伺う相手にも
私たちの依頼内容を把握していただくことができます。


「質問リスト」は、その依頼書と一緒に送付します。
これはタイトル通り、伺いたい質問項目や
当日拝見したい資料(企業データや社内報など)について記載したものです。
ここで重要なのが、質問リストとはいえ、あまり詳細には質問項目を書かないこと。
今回のインタビューにおいても、
質問リストに記載した質問項目は、あくまで三つに絞りました。

なぜ詳細に質問項目を書かない方がいいのか。
それは、事前に聞きたい内容を詳しく相手方にお伝えすると
誘導尋問のようになってしまったり、
こちらの意図ではない(だけど、実はとても重要な)事実を
伺うことができなくなってしまう可能性があるからです。
そこで、あくまでインタビューの幹となるような質問だけを載せて
あとはそれに沿いつつ、ざっくばらんにお話いただくのがインタビューの形になります。
とはいえ、インタビューそのものが軌道修正できなくなっても困るので
先輩方の中には、相手に心地良くお話して頂きつつ、
うまく質問内容を絞って、聞きたい項目を押さえる方もいたそうです。
(なんという華麗なテクニック!)
話し手、そして聞き手の力量によって伺う内容が大きく左右される点で、
インタビューというものは、本当に奥が深いんだなあと実感します。


ここまで説明したものが、事前に相手方に送る資料についてです。
つぎは班内。
班内では、当日に向けて
詳細な質問項目のリストアップと、インタビュアーの設定をします。

詳細な質問項目は、質問リストに載せた幹となる三つの質問を軸に
伺いたい内容に漏れがないよう、具体的な項目を書き出したものになります。

そして、インタビュアーの設定。
これは、インタビューを行う私たちの間で、
当日お話を伺っている際の、役割分担を行うことです。
例えば今回の分担は、
メインインタビュアーを私、佐藤が
そのフォローを相方の東郷が
そして質問項目のチェックと全体的なサポートを、院生の方にお願いする
ということになりました。
こうして、私がメインでお話を伺いながら
取りこぼした質問項目などを東郷が補い、
全体的に話が逸れてしまった場合などは、院生の方が修正してくださる
という体制を事前に作っておきます。
この、インタビュアーの役割分担が、意外と大切になってくるようです。
いつ、誰がどんな質問をするのかわからない状況では
話があちこち飛んでしまったり、重複してしまう可能性があるからです。
また、相手先からしてみても、
メインがいた方が、誰に向かって話したらよいのか明確ですし、
全体の流れを把握しやすくなるのではないでしょうか。

こうしてここ数日、事前準備に励んでいるわけですが…
インタビューはいよいよ来週。
上手くいくように、全力で臨みたいと思います!